ふりかえれば、そこに一筋の道が・・・
手づくり自然食友の会会長 野本二士夫卵油は、江戸時代から民間薬として伝えられてきたともいわれますが、日本中に知られるようになったのは、どうやら大正時代に発刊された家庭の医学書赤本(『家庭における実際的看護の秘訣』)のおかげであったようです。
かく言う私も、胃と十二指腸を切り取る大手術をした後、妻の手づくりの卵油を飲んで回復した経験がございます。卵油で命拾いをしたことを、知人に説き、卵油の作り方を教えて差し上げるうちに、いつの間にか、「つくってみなされ、試してみなされ、真似してみなされ」と言いながら全国に卵油を勧めて歩くようになっておりました。
しかし、私の勧めをご理解いただいた方の中に、卵油が良いことはわかったが、つくるのが面倒だという方もおられたのです。それならばと、私が請け負って卵油をおつくりしお届けしてきました。元々、皆様に卵油の力を知っていただき健康になっていただければ嬉しかったのですが、いつの間にか商売にさせていただくようになりましたので、当初気軽にお勧めしていたものから、商品を買ってくださる方への責任が重くなり、その責任もあって保存料等無添加な自然食にこだわりました。
富士山麓に、鶏を自然放牧して質の良い卵を原料にしてきました。卵油の飲み方や健康上のことでお困りの方やお悩みの方がおられると知って、すぐに無料の相談室を設けました。全国どこへでも講演に出かけ、無料の卵油のつくり方教室もおこなってきました。昔、名もない人が発明した卵油。その文化遺産を受け継いで、かつ卵油を少しでも見事なものに育てて、後世に伝えていくこと、そして少しでも皆様の健康に奉仕するのが私の、そして手づくり自然食友の会の使命であると思っております。 |