卵油は古くから家庭でつくられてきました
「卵油」は鶏卵の黄身を長時間に炒りあげ、1滴1滴、丹念に抽出したエキスです。古くからにんにくや梅肉などと並んで貴重な健康食品として、家庭でつくられ利用されてきました。ですからご存知の方も多いと思います。
現代の家庭療法の古典ともいえる、「家庭における実際的看護の秘訣」(通称『赤本』)が大正14年に発刊されましたが、この本をはじめ、いろいろな文献にも、卵油がすぐれた健康食品として紹介されています。
それらの本や文献などであげられている多くの実例からも、卵油が昔から血のめぐりをよくし、体調を整えるものとして愛用されてきたことがわかります。
卵油は大正14年発行の「赤本」に紹介されています
大正14年発行の築田多吉著『家庭に於ける実際的看護の秘訣』の愛称。当時は全国的に普及し、一家に1冊必携の家庭医学・看護のバイブルといわれ、以後実に1600版を重ねた。その「赤本」には、卵油は次のように紹介されている。「この油の製法は黄身が焼ける迄炒めると油が出ます。混ぜ物のある製品は効きません。」「卵の油が効くから卵を食べても効くだろうと考へて問ひ合わせる人がありますが、卵と油はぜんぜん成分が違ふから、卵を食べても駄目です。」
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